新春インタビュー ゲスト 笑ちゃん  

今日は新年を迎えて寝床の会 会長の山田家笑ちゃんに寝床の会や笑ちゃんについて、いろいろと伺ってまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。インタビューは不慣れなので緊張しています。

そうですかね。高座で人前で話すことが多いのに緊張するんですか。

そりゃー緊張しますよ。本当はシャイなんですから。人前で話すのは苦手なんですよ。

それがまたどうして落語なんて始めたんですか。
 
就職して社会人になった年(昭和57年)に、たまたま多摩市の公民館で青年教室(落語教室)がはじまり、その受講生になって現在の九代目三笑亭可楽師匠(当時は浮世亭写楽)に落語を教わったのがきっかけなんですよ。人前でうまく話せるようになれたらいいなーと思ってましたし、受講料は無料でおまけに扇子と手拭が貰えるというので、軽い気持ちで行ってしまったのが運のつき。その落語教室が終了してそのメンバーが中心になって師匠に顧問になっていただき結成されたのが「寝床の会」です。

それじゃあもう20年以上続いてるんですね。落語教室のメンバーの皆さんも続けていらしゃるのですか。

現役で続けているのは、弦六さんと葉光さんとの3人ですが、現在は休会中でも芸達者な方々がたくさんいますので、ぜひ復帰して活躍してもらいたいですね。

他のメンバーの方々はどういうきっかけで寝床の会に入られたんですか。

寝床の会主催で落語教室(講師は二八さん)をやったんですよ。その時入会したのが5人位います。他に知人の紹介やミニコミ紙を見て入会してくれた人もいます。昨年はホームページを見て定例会に来て入会してくれた人もいます。

そうですか。ホームページを昨年の2月に立ち上げられたそうですね。反響はいろいろありましたか。

そうですね。パソコンがかなり普及してまいりましたので前々から寝床の会のホームページがあったらいいなという話はあったのですが誰もやる人がいなくて、「それじゃー私が」ということでパソコン初級の笑ちゃんが無鉄砲にもホームページ作りをはじめたのです。初歩的なことしかわからないので、苦労して作ったページを消してしまったり、使えたらいいなという技が使えなくて素朴で素人っぽいホームページなってしまいました。でも、ご覧になっていただける方もいるようで5400人以上の方々にアクセスいただき本当に感謝しております。ホームページをみてメールで落語会や出演依頼の問い合わせをいただいたり、落語の稽古の仕方や発表会をやりたいのでアドバイスをしてほしいなどさまざまありました。掲示板にも落語会の感想やPR記事をいただきました。今年も掲示板には気軽に多くの方々に書き込みをしていただきたいと思います。

確かにホームページは地域を越えてアクセスできますので、もしホームページがなっかたら寝床の会を知ることのできなかった人たちとの出会いが生まれるきっかけにもなりますね。寝床の会のホームページには活動報告で昨年1年間の活動が掲載されていますね。ずいぶんいろいろなところで高座に上がっているようですね。

昨年は、27回の高座がありました。寝床の会の発表会が2回(如月・あさがお寄席)、合同発表会が1回(三落会)、出演依頼が24回ありましたね

出演依頼はどういうところからの依頼が多いんですか。

老人会(自治会)の依頼が6回ありました。他に老人ホームや福祉施設、市民が企画した会や商店会、ライブハウスやFMたま、多摩自由大学(講座の前座)には7回呼んでいただきました。稲城市の「らくだの会」の発表会にも出演させていただきました。私たちは素人の落語の会ですから、あくまで自己満足で高座に上がっているんだという自覚は大事だと思うんですよ。落語を聞いてくださる方が本当はボランティアじゃないでしょうか。でも、実際にお客さんの前で高座に上がると少しでも楽しんでもらって「寝床の会」を呼んでよかったなと思っていただける高座を続けていきたいと思ってます。今年も「一席やってくれ」と寝床の会に声をかけていただければ幸いです。

皆さんは昨年どのくらい高座に上がったのですか。

笑ちゃんは昨年10回出演しています。弦六さんが最高で15回、次に二八さんが12回出演しています。他はい生さんが4回、風太郎さん・一平さん・葉光さんが3回出演しております。もう少し高座に上がれる機会があるといいですね。

笑ちゃんは寝床の会で会長さんとして活躍されているわけですが、大役でご苦労も多いんじゃないですか。

本当に大厄(大役)です。なんていうのは冗談でけっこうマイペースでやっているものですから大変だとは不思議に思いません。義務感だけでやっていたら負担に思えていやになちゃうでしょうね。会長といっても庶務係、調整役ですね。メンバーには有能な人、たとえば弦六さんは企画や広報が得意ですし、風太郎さんは営業力があるし、二八さんは落語に詳しいし、笑ちゃんはとくに(特技?)ありません。他にやる人がいないのでやらせてもらっているだけです。

笑ちゃん本当はどんな人なんですか。真面目そうだけど軽いこと言うし、ウケないギャグ言うし?

ウケてもウケなくても言いたいから言ってるだけですよ(ムッ!)。高座より普段の方が面白いとよくいわれます。ウケようとするとウケないし、自然に振舞っていると笑われたり、自分の意図に反した反応があるのが不思議です。要するにどこかズレテイルのかな。

カラオケの歌いっぷりは落語より面白いと聞きましたよ。

カラオケは好きでたまに行きますが、新しい曲に挑戦はするんですが、なかなかキーが合わずうまく歌えません。お酒も入るとだんだん90年代、80年代と遡っていき、70年代のフォークまでくるとキーがピッタリでのびのび唄えます。アリスの曲が入ると谷村・堀内が憑依(?)してきて、本人は真剣に唄っているのに聞いている人は笑いこけたり唖然(憮然)としたり印象に残ってしまうようです。「♪あなたは稲妻のように♪ ありがとう!」

確かにのり移っていますね。笑ちゃんには何か座右の銘とか好きな言葉とかありますか。

何ですかね。すぐ出てこないな。忘れっぽいこともありますが、普段は言葉の意味にあまりとらわれないようにしている傾向がありますね。あえて常識的な意味をずらしたり逆転させて考えようとするクセがあるのかな。理屈っぽいことや何でも合理的に考えることに対して無意識に抵抗してしまうことがありますね。でも、そんなこと言うことじたい理屈っぽいみたいですけどね。

その辺に笑ちゃんの秘密がありそうですね。笑ちゃんは何を考えているのでしょうか。

落語の世界でも、強い(偉い)と弱い(偉くない)の価値観(たとえば男と女、親と子ども、武士と町人、金持ちと貧乏人、利口とバカ<与太郎>)が逆転する面白さがありますよね。私たちの常識的な世界はどこか無理があるんじゃないでしょうか。たとえば、人間として生まれて一生懸命に勉強や仕事をして社会から落ちこぼれないように頑張っていると弱いものを受け入れることは、自分を支えている価値観を脅かすものとして排除しようとする傾向がありますね。そこから差別を差別とも気づかない世界が生まれると思います。一人ひとりがかけがえのない存在。その一人ひとりがつながり、お互いに光あっている世界。そのような「いのちの働き」そのものの場所からこの世界をみることができるとき、私たちの狭く閉ざされた世界、自分の都合ばかり考えている自分に気づき、そんな小さな自分を笑える「もうひとりのわたし」に出会えるのではないでしょうか。そこから、「いのちが繋がっている世界」へ自分がどんな贈り物ができるだろうか、深いよろこび、笑いを伴った贈り物ができたらいいな。そんなことを考えています。

そうですか。笑ちゃん大いに語るですね。では、最後に今年の抱負をお願いします。

新しいネタを増やしたいですね。それからホームページを少しづつでも充実した内容にしたいと思います。でも、抱負といってもあまり大きなことを言うと負担になりますので、無理なく楽しく気が向いたらいろいろなことに挑戦したいですね。自分が楽しめないとつまらないですから。今年は、どんなことをするのか自分でもワクワクしてます。皆さん、今年も寝床の会をよろしくお願いします。

本日はいろいろとお話をしていただきありがとうございました。今後も他のメンバーの皆さんにも登場してもらいたいと思います。可楽師匠や可龍さん、可女次さんにも登場してもらえるとうれしいですね。楽しみにしたいと思います。インタビュアーは昇ちゃんでした。 
 
 
※笑ちゃんの名前は昇(のぼる)なんです。 しょうなんです・・・  なんちゃって!